icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻1号

1996年01月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質をどう使うか 抗生物質の正しい使い方

レトロビル®の適応と投与方法をどう決めるか

著者: 谷憲三朗1

所属機関: 1東京大学医科学研究所内科

ページ範囲:P.77 - P.81

文献購入ページに移動
ポイント
●レトロビル®は抗ヒト免疫不全ウイルス(HIV)剤である.本剤の適応には,HIV感染関連の免疫抑制状態の患者で,CD4細胞数が500/mm3以下の場合が挙げられている.
●HIV感染成人ならびに小児を対象とした臨床試験結果から,本剤の副作用としては,頭痛,倦怠感,食欲低下,悪心,嘔吐などとともに貧血,顆粒球減少などの骨髄抑制が最も頻度の高い検査異常所見として認められた.したがって投与量は,これらの異常所見をみながら調節していく必要性がある.
●進行期HIV患者に対しては本剤の単剤投与を続けるよりも,無効の場合は他剤による治療に早目に切り替えることが望ましいようである.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら