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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻1号

1996年01月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質をどう使うか 感染症への具体的対応

若年者の肺炎の治療には何を選択するか

著者: 小場弘之1 斉藤司1 吉田和浩1

所属機関: 1札幌医科大学医学部第3内科

ページ範囲:P.86 - P.88

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ポイント
●若年者の肺炎の主要起炎病原体は,肺炎球菌,マイコプラズマ,ウイルスであり,高齢者の肺炎と比較して非細菌性肺炎の頻度が高い.
●若年者の肺炎の多くは軽症から中等症で,外来での経口抗生剤による治療が可能なことが多い.
●初期治療における抗生剤の選択は,細菌性肺炎を疑う場合にはペニシリン剤またはセフェム剤を,非細菌性肺炎を疑う場合にはマクロライド剤またはテトラサイクリン剤を選択する.
●鑑別が困難な肺炎に対しては,マクロライド剤またはニューキノロン剤を選択する.
●若年者における重症肺炎では,重大な全身性基礎疾患が隠れていることが考えられ,背景因子に十分な注意を払うことが必要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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