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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻1号

1996年01月発行

今月の主題 抗生物質をどう使うか

感染症への具体的対応

尿路感染症をどう治療するか

著者: 村中幸二1

所属機関: 1福井医科大学泌尿器科

ページ範囲:P.109 - P.111

文献概要

ポイント
●尿路感染症は,基礎疾患のない単純性尿路感染症と,基礎疾患を有する複雑性尿路感染症に大別して把握する.
●単純性尿路感染症では単独菌感染が多く,原因菌としてはEscherichia coliが80%以上を占めるが,複雑性尿路感染症では複数菌感染が多く,原因菌としてSerratia,Pseudomonas aeruginosa,NF-GNR(glucose nonfermenting gram-negative rod),Enterococcus faecalisが多く認められる.
●尿路感染症の治療薬としては原因菌に対して強い抗菌力を持ち,尿中濃度が高く,副作用の少ない化学療法剤が選択される.
●複雑性尿路感染症は化学療法剤のみでの完治は困難であり,基礎疾患に対する対処が重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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