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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻1号

1996年01月発行

文献概要

今月の主題 抗生物質をどう使うか 最近話題の感染症

劇症レンサ球菌感染症にどう対処するか

著者: 山下直哉1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部小児科

ページ範囲:P.127 - P.129

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ポイント
●近年,A群レンサ球菌感染症は軽症化し,非感染性続発症のリウマチ熱も減少したといわれていたが,1980年代に入り死亡率が高い劇症レンサ球菌感染症の出現とリウマチ熱再増加の傾向がある.
●劇症レンサ球菌感染症はブドウ球菌性トキシックショック症候群に似て,ショックと多臓器障害を特徴とするが,軟部組織感染症を伴う頻度が高い点が異なる.
●劇症レンサ球菌感染症の治療は全身管理・抗生物質治療・外科的処置の3本の柱からなる.
●起炎菌の同定には血液培養・膿培養が必須である.膿のグラム染色で迅速に重要な情報を得て治療方針を決定できることが少なくない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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