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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻10号

1996年10月発行

今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識

ベッドサイドでの痴呆患者の診察

痴呆と紛らわしい病態—せん妄

著者: 高橋三郎1

所属機関: 1北海道立向陽ヶ丘病院

ページ範囲:P.1844 - P.1846

文献概要

ポイント
●せん妄は急激に発症し,日中温和に過ごしながら夜間悪化して不穏となりやすい.
●せん妄の持続は数十分〜数時間と短いが,高齢者では数週間にわたることもある.
●せん妄では意識の低下や狭窄があり,注意を集中,維持,転換することが困難である.
●活動過剰型では錯視,幻視,多動などがあり,活動減少型では動きが乏しい.
●せん妄では常に睡眠覚醒周期の障害があり,日中の傾眠と夜間の不眠が多い.
●その原因には中枢神経疾患のほかに代謝障害,感染症などがあり,発症誘因として薬剤その他の身体因と心因ないし環境因がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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