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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻10号

1996年10月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識 ベッドサイドでの痴呆患者の診察

痴呆と紛らわしい病態—失語・失行・失認など

著者: 板東充秋1

所属機関: 1東京都老人医療センター神経内科

ページ範囲:P.1847 - P.1849

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ポイント
●痴呆という語には,疾患としての痴呆と,症状としての痴呆の,少なくとも2つの意味があり,混同しないよう注意する.
●失語は,①言語を介さない知能検査などが保たれること,②失語のポジティブな特徴より診断が可能である.痴呆症状が合併しても,②があれば診断できる.
●失行では,痴呆症状を伴う場合,麻痺のない一側性失行以外は,現在のところ診断が困難となる.視覚失認も痴呆症状を伴えば,診断は困難になる.
●診断には,痴呆を考慮した巣症状の検査と,病態に応じた適切な知能検査を行う.画像診断も活用する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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