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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻10号

1996年10月発行

文献概要

今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識 最近注目されている痴呆の原因疾患

クロイツフェルト・ヤコブ病とプリオン病

著者: 堂浦克美1

所属機関: 1九州大学医学部附属脳神経病研究施設病理

ページ範囲:P.1922 - P.1925

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ポイント
●初老期に亜急性痴呆,ミオクローヌス,PSDが観察されれば,プリオン病(CJD)の可能性が高い.
●プリオン病には孤発性のものと家族性のものがある.プリオン蛋白遺伝子異常は,孤発性プリオン病患者にはないが,家族性プリオン病患者には認められる.
●家族性プリオン病は多彩な臨床像(病型)を示す.病型はプリオン蛋白遺伝子型と関連しており,プリオン蛋白遺伝子異常が診断のポイントとなる.
●下垂体ホルモン製剤による医原性プリオン病や,狂牛病との関連が疑われている新型CJDでは,若年者の発症が特徴である.
●プリオン病,特にCJDについては,患者材料の取り扱いに注意を払う必要がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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