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文献概要
今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識 痴呆の予知・予測・予防
痴呆発症の促進・抑制因子としてのアポリポ蛋白
著者: 植木彰1
所属機関: 1自治医科大学大宮医療センター脳神経科
ページ範囲:P.1939 - P.1941
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●アポリポ蛋白E(アポE)には,ε2,ε3,ε4の3つの遺伝子型があるが,アルツハイマー病(AD)では約60%が少なくとも1個のε4を持ち,対照(18%)の2〜3倍高い.
●ε4を持つ数が0,1,2と増えるに従って発症年齢が若くなり,脳でのアミロイド沈着量が多くなることにより,ε4はADの危険因子/感受性遺伝子とみなされている.
●アポEの本来の機能は髄鞘の維持やシナプス形成に重要であるが,アポE4は不溶性のアミロイドや神経原線維変化の形成に関係するらしい.
●ε4はADの原因遺伝子そのものではない.ε4保有者で健康な高齢者も存在するし,逆にADの40%はε4を持っていない.ApoE Testは,既に痴呆を発症している人の鑑別診断には有用だが,無症状の人の将来予測には用いられない.
●アポリポ蛋白E(アポE)には,ε2,ε3,ε4の3つの遺伝子型があるが,アルツハイマー病(AD)では約60%が少なくとも1個のε4を持ち,対照(18%)の2〜3倍高い.
●ε4を持つ数が0,1,2と増えるに従って発症年齢が若くなり,脳でのアミロイド沈着量が多くなることにより,ε4はADの危険因子/感受性遺伝子とみなされている.
●アポEの本来の機能は髄鞘の維持やシナプス形成に重要であるが,アポE4は不溶性のアミロイドや神経原線維変化の形成に関係するらしい.
●ε4はADの原因遺伝子そのものではない.ε4保有者で健康な高齢者も存在するし,逆にADの40%はε4を持っていない.ApoE Testは,既に痴呆を発症している人の鑑別診断には有用だが,無症状の人の将来予測には用いられない.
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