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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻11号

1996年11月発行

今月の主題 心エコーToday

虚血性心疾患の診断と治療への応用

急性心筋梗塞の心筋灌流

著者: 伊藤浩1

所属機関: 1桜橋渡辺病院循環器内科

ページ範囲:P.2118 - P.2122

文献概要

ポイント
●急性心筋梗塞再灌流療法の効果判定は,直接的には心筋コントラストエコーによる心筋血流の評価,間接的には壁運動改善動態の評価から行われる.
●再灌流後責任冠動脈にコントラスト剤を注入すると,通常risk areaは心筋染影され心筋灌流が得られたことを示唆するが,なかには広範な非染影領域が残存する(no-reflow現象)例が存在する.かかる例は梗塞サイズが大きく,心機能改善も不良である.
●壁運動改善は気絶心筋の機能的回復により生じるが,ドブタミン負荷により急性期に気絶心筋の範囲を推定することが可能である.
●以上の方法による心筋viabilityの評価は,治療戦略を決定するうえで極めて重要である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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