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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻11号

1996年11月発行

文献概要

今月の主題 心エコーToday その他の循環器疾患の診断と治療への応用

急性心膜炎・心タンポナーデと収縮性心膜炎

著者: 田畑智継1 大木崇1

所属機関: 1徳島大学医学部第2内科

ページ範囲:P.2160 - P.2163

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ポイント
●急性心膜炎の診断は,心エコー法による少量の心膜液貯留の検出のみでなく,特徴的臨床所見や炎症反応を参考にする.
●心タンポナーデでは,心膜液の急激あるいは大量の貯留により,心膜腔内圧が上昇して心室充満障害をきたし,右室の拡張期虚脱,奇脈現象,心室中隔・左室後壁の平行運動がみられる.
●収縮性心膜炎は,硬化した心膜により心室充満が障害され,心室内圧曲線は拡張期dipand plateau所見を示す.Mモード法の心室中隔あるいはパルスドプラ法の房室弁口および静脈血流速波形は,これに対応した特徴的パターンを示す.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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