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グラフ 高速CTによるイメージング・10
脳血管病変における三次元CT血管像(3D-CT)
著者: 小倉祐子1 片田和廣2 加藤良一1 古賀佑彦1 佐野公俊3 加藤庸子3 神野哲夫3 井田義宏4 石黒雅伸4 片方明男4 岩瀬秋吉4
所属機関: 1藤田保健衛生大学医学部放射線医学教室 2藤田保健衛生大学衛生学部診療放射線技術学科 3藤田保健衛生大学医学部脳神経外科 4藤田保健衛生大学病院放射線部
ページ範囲:P.2217 - P.2223
文献購入ページに移動脳血管病変における3D-CTAの応用は,以前よりthin sliceの軸位断像を数十枚にわたり撮影することで試みられていた1).近年ではヘリカルスキャンCT(以下,HES-CT)の開発により造影剤の有効利用と高い連続性が可能となったため,より簡便で良好な3D-CTAが得られるようになってきた2,3).さらに現在,コンピュータ計算処理能力の向上により,得られた三次元データの後処理は格段に高度化・高速化し,3D-CTAの臨床応用は今や実用化されつつある.本稿では,HES-CTを用いた脳血管領域,主に脳動脈瘤における3D-CTAにつき,代表的症例を呈示しながら述べる.
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