文献詳細
増刊号 Common Drugs 350の投与戦略
循環器疾患治療薬 カテコールアミン系(強心薬)
文献概要
●カテコールアミンに共通する強心作用機序
カテコールアミンは,心筋細胞膜上のβ1受容体に結合し,細胞膜のアデニレートシクラーゼを活性化させる.この活性化によりATPよりcAMPが産生され,cAMPdependent protein kinase(Aキナーゼ)が活性化する.Aキナーゼは細胞膜のCaチャネルを開口し,細胞質内にCaが流入,筋小胞体からもCaが放出され,細胞質内で増加したCaが収縮蛋白と結合して心筋収縮が起こる.また,Aキナーゼは筋小胞体のphospholambanに作用し,細胞質内のCaを筋小胞体に取り込み,次の放出にそなえる(図).
カテコールアミンは,心筋細胞膜上のβ1受容体に結合し,細胞膜のアデニレートシクラーゼを活性化させる.この活性化によりATPよりcAMPが産生され,cAMPdependent protein kinase(Aキナーゼ)が活性化する.Aキナーゼは細胞膜のCaチャネルを開口し,細胞質内にCaが流入,筋小胞体からもCaが放出され,細胞質内で増加したCaが収縮蛋白と結合して心筋収縮が起こる.また,Aキナーゼは筋小胞体のphospholambanに作用し,細胞質内のCaを筋小胞体に取り込み,次の放出にそなえる(図).
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