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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 循環器疾患治療薬 カテコールアミン系(強心薬)

イノバン(協和醗酵)

著者: 相川丞1 山口徹1

所属機関: 1東邦大学大橋病院第3内科

ページ範囲:P.15 - P.16

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●カテコールアミンに共通する強心作用機序
 カテコールアミンは,心筋細胞膜上のβ1受容体に結合し,細胞膜のアデニレートシクラーゼを活性化させる.この活性化によりATPよりcAMPが産生され,cAMPdependent protein kinase(Aキナーゼ)が活性化する.Aキナーゼは細胞膜のCaチャネルを開口し,細胞質内にCaが流入,筋小胞体からもCaが放出され,細胞質内で増加したCaが収縮蛋白と結合して心筋収縮が起こる.また,Aキナーゼは筋小胞体のphospholambanに作用し,細胞質内のCaを筋小胞体に取り込み,次の放出にそなえる(図).

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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