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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 循環器疾患治療薬 カテコールアミン系(強心薬)

ドブトレックス(塩野義)

著者: 相川丞1 山口徹1

所属機関: 1東邦大学大橋病院第3内科

ページ範囲:P.17 - P.17

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臨床薬理
●作用機序:ドブタミン(ドブトレックス®)は合成カテコールアミンで,強力なβ1受容体刺激作用をもち,心筋細胞のβ1受容体に作用して心筋収縮力を増加させる.また,弱いβ2受容体刺激作用とα受容体刺激作用をもつとされている(表1,15ページ)が,筆者らの検討によれば,末梢血管に対して治療濃度域においてα遮断作用を示すことが判明した1).したがって,β2受容体刺激作用とα受容体遮断作用により末梢血管を拡張させるため,血圧上昇作用は弱く,左室拡張末期圧と肺動脈圧を低下させる.交感神経末端からのノルエピネフリン遊離作用は認めない.
●血中濃度モニタリング:半減期が短く必要ない.血行動態のモニタリングから投与量を決定する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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