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iatrosの壺
外来における“不安定狭心症”の薬物療法
著者: 久保博1
所属機関: 1ヒロ循環器科胃腸科クリニック内科
ページ範囲:P.31 - P.31
文献購入ページに移動 日常の外来診療の中で,安定狭心症が不安定狭心症に移行するケースに遭遇することがある.このような時,無床診療所では患者をCCUのある病院へ転送すべきか判断に苦慮する.これは,内科レジデントが深夜,腹痛患者を診察した時に外科医を呼び出すかどうか迷うのに似ている.不安定狭心症に移行するケースの多くは,硝酸薬,Ca拮抗薬,β遮断薬,Kチャンネル開口薬(ニコランジル),抗血小板薬などは既に投与されている.そのため外来治療を決断した場合,ひと工夫が必要となる.以下にその例を挙げさせていただく.
1)経皮的硝酸薬の追加—持続性硝酸イソソルビドを発作予防として内服している場合,一見重複と思えるが,ニトログリセリンの貼布を追加すると意外に奏効することが多い.この場合,イソソルビドを貼布するよりニトログリセリン貼布のほうがより有効のようである.また,これには直接胸に貼るという心理的効果も加わっているのかもしれない.
1)経皮的硝酸薬の追加—持続性硝酸イソソルビドを発作予防として内服している場合,一見重複と思えるが,ニトログリセリンの貼布を追加すると意外に奏効することが多い.この場合,イソソルビドを貼布するよりニトログリセリン貼布のほうがより有効のようである.また,これには直接胸に貼るという心理的効果も加わっているのかもしれない.
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