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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 循環器疾患治療薬 その他(狭心症治療薬)

シグマート(中外)

著者: 小早川直1 百村伸一1

所属機関: 1東京大学医学部第2内科

ページ範囲:P.52 - P.52

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臨床薬理
●作用機序:ニコランジルは,硝酸基を有するニコチン酸アミド誘導体であり,硝酸薬としての作用機序に加えてKチャネル開口薬の機序をもつ.本剤は血管平滑筋細胞膜のATP感受性Kチャネルを開き,膜電位を過分極にして電位依存性Caチャネルを閉じることで細胞内Ca濃度が低下し,血管が弛緩する.前者の作用は主として心外膜側の太い冠動脈を拡張させ,後者の作用は細い冠動脈を拡張させると考えられている.
●吸収・分布・代謝・排泄:ラット経口投与では血漿中濃度は30分後に最高となり,半減期は1.35時間.代謝物は24時間までに尿中に68%,胆汁中に11%,呼気中に7%排泄される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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