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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 循環器疾患治療薬 不整脈治療薬

メキシチール(日本ベーリンガー)

著者: 副島京子1 小川聡1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科

ページ範囲:P.58 - P.59

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臨床薬理
●作用機序:Ib群はINaをブロックし,プルキンエ系,心室のVmaxを抑制する.正常組織よりも異常組織内の伝導を抑制する.また不活性化Naチャネルと結合するとされているが,その解離速度が早くAPDを短縮し,またuse-depen—dent blockを呈する.したがって,洞調律時には伝導抑制はほとんどなく,頻脈時にのみ作用を有するという好都合な特徴がある.
●吸収・分布・代謝・排泄:2〜4時間が血中濃度のピークである.吸収率はほぼ100%で,肝臓で約10%が代謝される(first pass effect).急性心筋梗塞では吸収が不完全で血中濃度のピークは4〜6時間である.肝臓で代謝される.クリアランスは肝硬変では著明に低下するが,心不全,腎不全ではほとんど正常である.また,血液透析にても除去されない.催奇形性は動物においては認めないがヒトのデータはない.乳汁中に分泌される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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