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iatrosの壺
薬剤性肝障害の一例/針に御用心
著者: 濱戸教行1 黄正一1 木下栄治2
所属機関: 1大和高田市立病院内科 2木下クリニック
ページ範囲:P.59 - P.59
文献購入ページに移動カルバマゼピンによる肝障害と発疹は比較的多いが,本症例のように肝酵素が2,000〜3,000以上と著明に上昇することは少ない.急性ウイルス肝炎様の肝酵素の上昇を認めても,薬剤性肝炎を念頭に置き,また,病歴,薬剤歴を十分聴取する必要があることを改めて考えさせられた症例である.なお,IgMHA抗体,HBs抗原,HCV抗体は経過中陰性であった.
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