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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 循環器疾患治療薬 不整脈治療薬

アンカロン(大正)

著者: 副島京子1 小川聡1

所属機関: 1慶應義塾大学医学部呼吸循環器内科

ページ範囲:P.64 - P.65

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臨床薬理
●作用機序:冠動脈拡張薬としてヨーロッパで開発された.アミオダロンはⅢ群作用に加えてINa阻害作用(Ⅰ群),β阻害作用(Ⅱ群),ICa阻害作用をも併せもつ.またthyroxineの心臓への作用を予防する.INa阻害は不活性化チャネルに特異的なため,活動電位持続時間の長い組織,脱分極している組織,心拍数の早いときに最も強く現れる.アミオダロンはIksを主にブロックする.これは他のⅢ群薬にはみられない特徴で,活動電位持続時間の延長を早い心拍数時にも備えていることはこのことによる可能性がある.
●吸収・分布・代謝・排泄:13〜103日と非常に長い半減期をもつ.血中濃度が上がるまでに数週間かかり,薬効評価には時間を要する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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