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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略

循環器疾患治療薬 血栓溶解薬

アクチバシン(協和発酵)=グルトパ(三菱化成)/ハパーゼ(興和)

著者: 石川欽司1

所属機関: 1近畿大学医学部第1内科

ページ範囲:P.91 - P.92

文献概要

 組織プラスミノーゲン活性化因子(tissue plasminogen activator:t-PA)はヒト組織に広く分布し,強力な血栓溶解作用を有している.1981年,Collenらがヒトt-PAの精製に成功し,1982年,米国Genentech社が遺伝子組換え法により,純度の高いヒトrecombinant tissue-type plasminogen activator(rt-PA:alteplase)の量産に成功した.本薬剤の急性心筋梗塞に対する血栓溶解療法の有用性は全世界で証明され,1987年ニュージーランド,ドイツ,フランス,アメリカをはじめ欧米各国で臨床応用が認可され,日本でも1991年5月薬価基準に収載された.一方,ヒト正常細胞の細胞培養によるt-PA製剤(tisokinase)として,ハパーゼ®,プラスベータ®が1991年3月に薬価基準に収載されている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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