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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 消化器疾患治療薬 潰瘍病巣保護薬(消化性潰瘍・胃炎治療薬)

アルロイドG(共成—カイゲン)

著者: 宮原透1

所属機関: 1防衛医科大学校第2内科

ページ範囲:P.107 - P.107

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 臨床薬理
 ●作用機序:本剤は5%アルギン酸ナトリウム液剤であり,アルギン酸は昆布などに含まれる高分子電解質であり,このアルカリ塩はコロイド的性格をもち種々の薬理作用を有する.そのうち粘膜保護作用と止血作用は次の機序が確認されている.【粘膜保護作用】①粘膜被覆,②PD減少の抑制,③粘膜血流の増加,④胃粘膜ヘキソサミン量増加作用.【止血作用】①圧迫止血・血液拡散抑制,②血小板凝集・粘着,③フィブリン形成促進,④赤血球凝集,⑤線溶抑制.
 ●血中濃度モニタリング:アルギン酸ナトリウムは高分子で,吸収されないため必要はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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