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増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 消化器疾患治療薬 消化管運動亢進薬・調律薬・鎮痙薬
ナウゼリン(協和醗酵)
著者: 宮崎誠1 関口利和1
所属機関: 1群馬大学医学部第1内科
ページ範囲:P.115 - P.116
文献購入ページに移動●作用機序:抗ドパミン作用を有するが,プリンペラン®と異なり血液—脳関門を通過しにくい.延髄の第4脳室底に存在するchemoreceptortrigger zone(CTZ)に選択的に作用して制吐作用を示す.末梢では,消化管の迷走神経末端部に関与するドパミンレセプターを阻害することで,アセチルコリンの遊離を増加させ,胃運動を亢進させる.また,胃前庭部—十二指腸協調運動を著明に促進し,胃排出遅延例では胃排出を促進し正常化させる.さらに,下部食道括約筋(LES)圧を上昇させることで,胃—食道逆流を防止する作用も有する.
●血中濃度モニタリング:特に臨床上必要となることはない.
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