icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 消化器疾患治療薬 消化管運動亢進薬・調律薬・鎮痙薬

ナウゼリン(協和醗酵)

著者: 宮崎誠1 関口利和1

所属機関: 1群馬大学医学部第1内科

ページ範囲:P.115 - P.116

文献購入ページに移動
臨床薬理
●作用機序:抗ドパミン作用を有するが,プリンペラン®と異なり血液—脳関門を通過しにくい.延髄の第4脳室底に存在するchemoreceptortrigger zone(CTZ)に選択的に作用して制吐作用を示す.末梢では,消化管の迷走神経末端部に関与するドパミンレセプターを阻害することで,アセチルコリンの遊離を増加させ,胃運動を亢進させる.また,胃前庭部—十二指腸協調運動を著明に促進し,胃排出遅延例では胃排出を促進し正常化させる.さらに,下部食道括約筋(LES)圧を上昇させることで,胃—食道逆流を防止する作用も有する.
●血中濃度モニタリング:特に臨床上必要となることはない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら