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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 消化器疾患治療薬 緩下剤

ラキソベロン(帝人)

著者: 小林清典1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.129 - P.130

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臨床薬理
●作用機序:本剤の主薬であるピコスルファートナトリウムは,胃・小腸では分解されず,大腸においてはじめて,大腸細菌叢由来の酵素(アリルスルファターゼ)の働きにより加水分解されて,活性型ジフェノール体となる.活性型ジフェノール体は,大腸の蠕動運動亢進作用および水分吸収阻害作用を示し,下剤としての作用を発揮する.
●体内動態と血中濃度モニタリング:経口的に投与された本剤は,大腸で活性型ジフェノール体となり,大部分は糞便とともに排泄される.また,一部は吸収され,肝臓でグルクロン酸抱合を受け,尿中または胆汁中に排泄される.なお,本剤の通常使用量(5〜15mg)での血中濃度は,いずれも測定限界値(0.5μg/ml)以下であり,検出することができないとされている.本剤は蓄積性もないことより,血中濃度をモニタリングする必要はない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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