icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略

消化器疾患治療薬 緩下剤

新レシカルボン坐剤(京都薬品,ゼリア新薬)

著者: 小林清典1

所属機関: 1北里大学東病院消化器内科

ページ範囲:P.132 - P.132

文献概要

臨床薬理
●作用機序:本剤は,1個(2.6g)中に炭酸水素ナトリウム0.5g,無水リン酸二水素ナトリウム0.68gを含有し,添加物として軽質無水ケイ酸,大豆レシチンおよびハードファットを含む.本剤を肛門より直腸内に挿入することにより,直腸内で徐々に溶解し,微細球状態のCO2を発生する.このCO2により直腸粘膜が刺激され,また直腸が拡張することにより排便反射が誘発される.また,直腸の拡張刺激がS状結腸にも伝わり,大腸の蠕動運動が誘発されることにより,生理的に排便作用を発揮するように開発された便秘治療薬である.
●体内動態と血中濃度モニタリング:腸内に常在する無害な炭酸ガスを主体としており,人体に対して悪影響は少ない.血中濃度のモニタリングも必要ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら