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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 消化器疾患治療薬 止痢薬・整腸薬

ロペミン(大日本)

著者: 桜井幸弘1

所属機関: 1関東逓信病院消化器内科

ページ範囲:P.135 - P.136

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臨床薬理
●作用機序:歴史的にも麻薬は強い止痢作用が知られており,その薬理作用の研究が進み,内因性オピオイドレセプターが明らかになった.オピオイドレセプターには少なくとも3つあることが確かめられている.塩酸ロペラミドはこのレセプターの1つに作用し,腸管運動の抑制を選択的に行い,かつ水分電解質の分泌を抑制し,吸収を促進し,強い止痢作用を現すとされている.コデインと同様でモルヒネとは異なり,中枢への取り込みはなく,多倖症をきたさない.また,消化管での作用は麻薬のような耐性がなく,いつまでも同じ量で有効である.消化管からの吸収は悪く,投与後4時間ほどで血中濃度はピークに達するという.また腸肝循環をするとされている.
●血中濃度モニタリング:血中濃度を測定する意義は少ない.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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