icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 神経・筋疾患治療薬 痙縮・筋緊張治療薬

ダントリウムカプセル(山之内)

著者: 桃井浩樹1 進藤政臣1

所属機関: 1信州大学医学部第3内科

ページ範囲:P.174 - P.175

文献購入ページに移動
臨床薬理
●作用機序:中枢神経系に作用せず,筋そのものに作用する末梢性の筋弛緩薬である.骨格筋の収縮は,末梢神経からの刺激伝達で筋細胞膜の電気的興奮が筋線維内に誘導され,筋小胞体からCa2+が遊離し,troponinと結合することで発現する.ダントリウムは筋肉内の興奮—収縮連関における筋小胞体からのCa2+の遊離を抑制することで筋弛緩作用を呈する.一方,悪性症候群や悪性高熱に対しては末梢性の筋弛緩作用だけでなく,中枢神経系の細胞内カルシウム濃度の上昇を抑制することにより,神経伝達物質の遊離亢進を抑制すると考えられている1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?