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iatrosの壺
薬は“効かせる”もの
著者: 藤枝一雄1
所属機関: 1北水会病院内科
ページ範囲:P.229 - P.229
文献購入ページに移動Aさんは,50代の女性で,30年来の気管支喘息で治療をうけていた.そのAさんがある時,私の外来診察を受けに来た.外来カルテを繰ってみると,受診日の日付印が3カ月前からただの1日の欠落もないのでは?と見えるほどに続けて押されており,さらには同じ日付印が続いていたりするのである.最初は,「おや,妙だな」と感じたけれど,一瞬後に「あっ,この患者は毎日病院へ来ているのだ!」と思いいたり,改めてその患者の顔を見直してしまった.
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