icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 呼吸器疾患治療薬 ステロイド薬

プレドニン(塩野義)

著者: 馬島徹1

所属機関: 1日本大学医学部第1内科

ページ範囲:P.248 - P.252

文献購入ページに移動
ステロイド薬とは
 ステロイド薬は,強い抗炎症作用と免疫抑制作用があり,呼吸器疾患でも広く使われている.しかし,副作用も多く,使用にあたっては投与量・投与方法・投与期間などに注意を払わなければならない.はじめにステロイド薬の一般的な薬理作用,副作用について述べる.
 主な薬理作用は抗炎症作用であり,炎症および免疫担当細胞への作用が中心に検討されている.表1に示すように,ステロイド薬の作用としてサイトカインの産生抑制,炎症細胞などの分化・増殖の抑制,化学伝達物質の遊離抑制,炎症細胞の局所への細胞浸潤の抑制,細胞内代謝の抑制などがあり,強い抗炎症効果を発揮することが知られている.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?