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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 呼吸器疾患治療薬 抗結核薬

ピラマイド(三共)

著者: 町田和子1

所属機関: 1国立療養所東京病院呼吸器科

ページ範囲:P.264 - P.264

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臨床薬理
●作用機序:他の薬剤では無効なpH5.0〜5.5の酸性環境下でも強い滅菌作用を示す.分裂増殖の旺盛な細胞外の菌のみでなく,代謝の障害された細胞内の菌にも有効.RFP(リファンピシン)との併用,特に治療早期の使用が有効.RFP+INH(イソニアジド)+SM(ストレプトマイシン)(EB;エタンブトール)に2カ月間PZAを加えた6カ月治療は,2カ月めの菌陰性化率の高いこと,再発率が標準治療と差のないことから,強力な短期治療として注目され,また住所不定者,在日外国人結核症例,糖尿病合併例,HIV陽性例など,問題のある症例の治療として特に期待される.
●血中濃度モニタリング:胃腸から容易に吸収され,全組織に速やかに分布,特に髄液への移行が良好.血中濃度のピークは服用2〜5時間後で,半減期は10時間,肝で代謝,腎に排泄.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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