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増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 血液疾患治療薬 副腎皮質ホルモン製剤
プレドニン(塩野義)/水溶性プレドニン(塩野義)
著者: 杉原尚1
所属機関: 1川崎医科大学血液内科
ページ範囲:P.284 - P.285
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●作用機序:本剤の作用機序は単純ではない.細胞質内で特異的レセプターと結合し,核内に入り遺伝子上の選択的部位に作用し,炎症・免疫にかかわる複数の遺伝子の発現に促進的に,あるいは抑制的に働く.リンパ球では,未熟なT細胞や活性化T細胞が特に強い阻害作用を受ける.またB細胞では,抗体産生が抑制され,産生された免疫グロブリンの異化亢進も観察されている.
●血中濃度モニタリング:本剤の投与量は薬物動態学的評価なしに,治療効果と副作用発現の有無により調節されているのが現状である.血中濃度の簡便な測定法がないことや半減期が短いため,通常の投与量では定常状態の血中濃度を得ることが困難なことに起因している.
●作用機序:本剤の作用機序は単純ではない.細胞質内で特異的レセプターと結合し,核内に入り遺伝子上の選択的部位に作用し,炎症・免疫にかかわる複数の遺伝子の発現に促進的に,あるいは抑制的に働く.リンパ球では,未熟なT細胞や活性化T細胞が特に強い阻害作用を受ける.またB細胞では,抗体産生が抑制され,産生された免疫グロブリンの異化亢進も観察されている.
●血中濃度モニタリング:本剤の投与量は薬物動態学的評価なしに,治療効果と副作用発現の有無により調節されているのが現状である.血中濃度の簡便な測定法がないことや半減期が短いため,通常の投与量では定常状態の血中濃度を得ることが困難なことに起因している.
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