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iatrosの壺
固定薬疹を見逃してはいないか?
著者: 横山泰規1
所属機関: 1吉田内科クリニック
ページ範囲:P.296 - P.296
文献購入ページに移動昨年の冬は寒波で,巷間,“かぜ”が猛威を振るった.透析歴が20年の47歳の男性が,前日からの関節痛と悪寒,鼻汁,咽頭痛を訴えた.37.4℃の発熱と咽頭粘膜発赤のほかに所見がないため,3日分の総合感冒薬(PL顆粒®)を処方した.次の透析の際には“かぜ”症状はほぼ快方に向かっていたが,左大腿と右手背に赤褐色の斑があってなんとなく痛がゆいという.「どこかでぶっけたみたい」と患者さんの自己分析もあって,その場は終わった.
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