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増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 代謝・栄養障害治療薬 速効型インスリン製剤
ヒューマリンR注U−40・U−100(イーライリリー)=ノボリンR注40・100(ノボノルディスク)
著者: 小林正1
所属機関: 1富山医科薬科大学第1内科
ページ範囲:P.305 - P.307
文献購入ページに移動インスリン製剤—総論
インスリン製剤は大きく分けると,表1のように速効型,中間型(混合型も含む),持続型インスリンに分けられる.これらのインスリンの作用時間は図1のように示され,これらを理解したうえで実際のインスリン注射療法を計画する必要がある.速効型は持続時間が短く7〜8時間以内にその効果は消失するので,主に食後血糖の上昇に対する抑制を目的として用いられたり,あるいはCSII(持続皮下インスリン注入)を目的としたり,また静脈内に直接注入される.中間型インスリンは20〜24時間持続するインスリン製剤として1日1回あるいは2回の注射にて,特にNIDDMの患者に用いられることが多い.NIDDMでは図2に示すように食後血糖の追加分泌が障害されているので,速効型インスリンを各食前に注射することも理にかなった方法であるが,混合型の中間型を朝夕2回注射すると朝食と夕食時の追加分泌を補うことが可能である.持続型インスリンは24時間以上持続するインスリン製剤であり,主に基礎分泌の補給が目的である.
インスリン製剤は大きく分けると,表1のように速効型,中間型(混合型も含む),持続型インスリンに分けられる.これらのインスリンの作用時間は図1のように示され,これらを理解したうえで実際のインスリン注射療法を計画する必要がある.速効型は持続時間が短く7〜8時間以内にその効果は消失するので,主に食後血糖の上昇に対する抑制を目的として用いられたり,あるいはCSII(持続皮下インスリン注入)を目的としたり,また静脈内に直接注入される.中間型インスリンは20〜24時間持続するインスリン製剤として1日1回あるいは2回の注射にて,特にNIDDMの患者に用いられることが多い.NIDDMでは図2に示すように食後血糖の追加分泌が障害されているので,速効型インスリンを各食前に注射することも理にかなった方法であるが,混合型の中間型を朝夕2回注射すると朝食と夕食時の追加分泌を補うことが可能である.持続型インスリンは24時間以上持続するインスリン製剤であり,主に基礎分泌の補給が目的である.
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