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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

iatrosの壺

プロブコールが奏効したLipoprotein Glomerulopathy

著者: 雨森正記1

所属機関: 1竜王町国民健康保険診療所弓削出張所

ページ範囲:P.395 - P.395

文献概要

 血清コレステロール700mg/dl以上,トリグリセライド(TG)1,000mg/dl以上という著明な高脂血症の患者さんが入院してきた.蛋白尿もみられ,腎生検の結果lipoprotein glomerulopathy(LG)と診断された.文献上,LGの高脂血症に対して薬物は効果があるが,蛋白尿に対しては無効とされていた.また,この患者さんほど著明な高脂血症の症例は報告されていなかった.
 この患者さんは,この病気は薬の副作用によって起こったものだと思っており,「医者からもらった薬のわかる本」の愛読者であった.高脂血症に対して薬を投与しようとしたが,最初は頑なに拒否された.そのため患者さんとよく相談し,その本に副作用の少ない薬として掲載されていたプロブコールを使うことにした.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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