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文献概要
iatrosの壺
胸腔ドレナージあれこれ
著者: 平田正弘1
所属機関: 1公立南丹病院内科
ページ範囲:P.415 - P.415
文献購入ページに移動中心静脈用のアーガイルcvカテーテルセルジンガーキット14G,16Gで穿刺針の外套は細く,J型ガイドワイヤー付きなので5〜10mmのスペースがあれば留置できる.できれば尖端から10cm,15cmの位置を指で折り曲げて組織用鋏に小孔を開けておくとドレナージの効率がよい.このときカテーテルの断裂を防ぐため,小孔はカテーテルの全周の3分の1以下に留め,抜去時には愛護的にゆっくり引き抜くことが大切である.ドレナージは自然流出が基本だが,洗浄や抗ガン剤,癒着剤の注入が必要なこともある.このときの2本目のラインとしても,あるいはこれ1本でも重宝する.ドレーンバッグとの接続が一致せぬときは点滴セットのタコ管を紡錘コネクターの代わりに用いるとよい.唯一の欠点は中心静脈用なので健康保険で認められていないことにある.
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