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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

iatrosの壺

まちがい

著者: 大海庸世1

所属機関: 1さとう記念病院内科

ページ範囲:P.429 - P.429

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〈その1〉サクシゾンとサクシン—救急病院として活躍しているある病院で,喘息重積患者が搬送されてきた時のことです.普段はやさしく温厚な院長も,救急の時には柔道で鍛えた大声で流れるような指示を飛ばすのです.『history!vital!血管確保!O2投与!ネオフィリン!サクシゾン!』
……しかし,一人のNSがもくもくと注射器に吸い込んでいたのは,サクシン……だったそうです
……オット!
 〈その2〉高カロリー輸液と経腸栄養——深夜の大学病院の病棟は,一見静かなようでも,NSは病室を巡回し,vital checkや点滴,各種パックの更新にあわただしく勤務をしているのです.ある晩,IVHがつまったと当直が呼ばれました.『フラッシュくらいしてから,呼べよ……』と,内心思いながら病室を覗いてみると,IVHのチューブ内は見慣れぬ白い粘稠な液体で固まっているのです……?そして,その先には経腸栄養のパックがつながっていたのです……!フラッシュをせずに呼んだNSの勝ちかア……翌朝病棟は,大問題となりました.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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