icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略

感染症治療薬 セフェム系抗生物質

セファメジン(藤沢)

著者: 大石和徳1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所内科

ページ範囲:P.456 - P.456

文献概要

 臨床薬理
 ●作用機序:本剤は第一世代の注射用セフェム系抗生物質であり,他のβ-ラクタム薬と同様に,細胞壁合成の最終段階の架橋酵素transpeptidaseの働きを阻害する.
 ●血中濃度モニタリング:本剤2gを1時間で点滴静注した場合の最高血中濃度は172.4μg/mlで,血中半減期は1.4~1.8時間である.同じ条件下で,髄液中には2~3μg/ml,喀痰中には0.3~2.4μg/mlが移行する.本剤は第一世代セフェム系抗生物質中では最も血中濃度の持続性があり,かつ組織移行性にすぐれている.また,尿中には点滴終了7時間後までに88.2%が排泄される.腎機能障害時には,糸球体濾過率の低下に応じて血中半減期が延長する.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら