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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

文献概要

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略 感染症治療薬 セフェム系抗生物質

ケフラール(塩野義)

著者: 大石和徳1

所属機関: 1長崎大学熱帯医学研究所内科

ページ範囲:P.457 - P.457

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臨床薬理
●作用機序:本剤は経口用第一世代セフェム系抗生物質である.作用機序は他のβ—ラクタム薬と同様,細胞壁の合成阻害にあり,主にペニシリン耐性の黄色ブドウ球菌を含む各種のグラム陽性菌およびインフルエンザ菌などのグラム陰性菌に対し,広い抗菌スペクトラムと強い抗菌力を示す.
●血中濃度モニタリング:本剤は経口投与後,主として小腸上部より吸収される.500mg,250mg経口投与時の最高血中濃度は平均13.0μg/ml,7.4μg/mlであり,血中半減期は30〜50分と短い.組織中への薬剤移行は,扁桃および上顎洞粘膜への移行は最高血中濃度と同等であり,喀痰中への移行はその1/10程度である.また,本剤は内服8時間後までに尿中にその70%以上が排泄される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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