icon fsr

文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略

感染症治療薬 セフェム系抗生物質

モダシン(グラクソ—田辺)

著者: 安川正貴1

所属機関: 1愛媛大学医学部第1内科

ページ範囲:P.464 - P.464

文献概要

臨床薬理
●作用機序:細菌の細胞壁合成(細胞壁ペプチドグリカン架橋形成)阻害により,殺菌的に作用する.本剤は,7位側鎖にアミノチアゾリル基を導入することにより,グラム陰性菌に対する抗菌力が増強し,カルボキシプロピルオキシイミノ基を導入することにより,β—ラクマターゼに対する安定性が向上した.また,3位側鎖のピリジニウムメチル基と2位のカルボキシル基の間で分子内塩をつくる構造と7位側鎖の陰性荷電とにより,緑膿菌を含むグラム陰性菌に対してすぐれた外膜透過性を示す.
●吸収・分布・代謝・排泄:血中濃度半減期は約1〜2時間で,喀痰,体液,組織内への移行は良好である.静脈内投与後,体内ではほとんど代謝されることなく高濃度に尿中に排泄される.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら