文献詳細
iatrosの壺
反復する消化管出血がありながら診断に苦慮したOsler-Weber-Rendu病の家系例
著者: 横井健治1
所属機関: 1香川県立津田病院内科
ページ範囲:P.504 - P.504
文献概要
症例1は69歳女性.約10年前から消化管出血を反復し,複数の施設で胃内視鏡検査を何十回となく受けていたが,そのたびに多発性出血性胃潰瘍による消化管出血と繰り返し診断されていた.しかし,多発する胃病変はびらんや潰瘍などの陥凹性病変ではなく,明らかに細かい血管の限局性の平坦な隆起よりなる毛細血管拡張であった.また,皮膚・口腔内粘膜にも同様の毛細血管拡張があり,長男にもやはり同様の皮膚の毛細血管拡張が認められた.
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