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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻12号

1996年11月発行

増刊号 Common Drugs 350の投与戦略

感染症治療薬 カリニ肺炎治療薬

ベナンバックス(ローヌ・ローラ—中外)

著者: 森健1

所属機関: 1順天堂大学医学部内科

ページ範囲:P.511 - P.511

文献概要

 本剤は,Tripanosomaなどの原虫性感染症の治療薬であったが,Ivadyら(Mschr Kinderheilk 106:10,1958)がカリニ肺炎に有効であることを報告して以来その治療に用いられるようになったもので,P.cariniiの原虫説が唱えられる根拠の一つであった.しかし現在,Pneumocystis cariniiは原虫と真菌の中間あるいはむしろ真菌に近い微生物とされている.カリニ感染症の治療には,cotrimoxazole(いわゆるST合剤)が第一選択薬とされているが,AIDS患者ではST合剤による副作用の出現頻度が高い.そのため本剤が用いられ,効果はST合剤とほぼ同等である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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