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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の検査 下垂体前葉ホルモン系 負荷試験

GHRH負荷試験

著者: 阿部廣己1 千原和夫1

所属機関: 1神戸大学医学部第3内科

ページ範囲:P.2258 - P.2259

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ポイント
●GHRH試験は下垂体前葉からのGH分泌予備能をみる試験であり,下垂体性機能低下症や成長ホルモン分泌不全性低身長症の診断に用いる.
●GHRHは視床下部を介さず,直接下垂体に作用してGHの分泌を促す.
●GH分泌刺激試験として標準的な試験であり,他のGH分泌刺激試験でみられる低血糖や嘔気などの不快な症状もなく,小児にも安全に施行できる.
●高齢者では,正常人においても本試験におけるGHの反応は低下する.
●本試験におけるGHの軽度反応低下は,視床下部-下垂体疾患以外の病態でもみられることがあるので,反応低下が認められた場合には他のGH分泌負荷試験で確認することが望ましい.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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