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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の検査 下垂体前葉ホルモン系 負荷試験

LHRH試験

著者: 中井義勝1

所属機関: 1京都大学医療技術短期大学部

ページ範囲:P.2262 - P.2265

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ポイント
●LHRH試験は,下垂体からのゴナドトロピン分泌予備能をみる.LH, FSHの測定値はその測定系および標準品により異なるので,その判定には注意を要する.
●LHRH試験は健常人でも,年齢,性によって,また女性では月経周期によりその反応性が異なる.
●LHRH試験は,性腺機能低下症が視床下部性か下垂体性かの鑑別に有用である.しかし,長期間LHRHの分泌低下が続き,1回のLHRHに反応しないときにはLHRH連続負荷試験を行う.
●多嚢胞卵巣症候群は,LHの基礎値は高くLHRHに過剰反応を示すが,FSHはほぼ正常範囲にあり,LH/FSH比が健常女性に比べ高い.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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