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文献概要
今月の主題 内分泌疾患の検査 下垂体後葉ホルモン系 ホルモンの基礎値
ADH
著者: 山路徹1
所属機関: 1東京大学医学部第3内科
ページ範囲:P.2269 - P.2271
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●ADH測定の目的は,多尿と低Na血症の鑑別診断である.
●ADHを測定するときは,必ず血漿浸透圧を測定し,両者を対比して結果を解釈する.非浸透圧刺激の存在も考慮する必要がある.
●中枢性尿崩症では,血漿浸透圧が上昇してもADH濃度は上昇しない.SIADHでは,血漿浸透圧が低いにもかかわらず,ADH濃度は高値である.
●多尿や低Na血症を認めた場合,いきなり血漿ADH濃度を測定するのは能率的ではない.臨床所見,一般検査によってある程度的をしぼった後,ADHを測定して診断を確定する.
●ADH測定の目的は,多尿と低Na血症の鑑別診断である.
●ADHを測定するときは,必ず血漿浸透圧を測定し,両者を対比して結果を解釈する.非浸透圧刺激の存在も考慮する必要がある.
●中枢性尿崩症では,血漿浸透圧が上昇してもADH濃度は上昇しない.SIADHでは,血漿浸透圧が低いにもかかわらず,ADH濃度は高値である.
●多尿や低Na血症を認めた場合,いきなり血漿ADH濃度を測定するのは能率的ではない.臨床所見,一般検査によってある程度的をしぼった後,ADHを測定して診断を確定する.
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