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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の検査 甲状腺ホルモン系 ホルモンの基礎値

T4/free T4(サイロキシン/フリーサイロキシン)

著者: 百渓尚子1 斎藤一二三1

所属機関: 1伊藤病院附属渋谷診療所内科

ページ範囲:P.2279 - P.2281

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ポイント
●甲状腺から分泌されたT4は,大部分が蛋白結合し,微量の遊離型(FT4)が末梢組織の細胞内に入り,変換酵素の作用で遊離型T3(FT3)となって活性を発揮する.
●総T4濃度は結合蛋白濃度の影響を受けるので,FT4の値があれば測定は不要である.
●異常の局在,わずかな甲状腺ホルモン過不足を知るためには,TSHの測定が不可欠である.TSHとFT4が鏡像関係にない場合としては,中枢性の機能異常と甲状腺ホルモン不応症がある.
●患者血中に測定に干渉する物質が存在して,FT4が実際より高い値をとる場合がある.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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