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今月の主題 内分泌疾患の検査 甲状腺ホルモン系 ホルモンの基礎値
T3/free T3(トリヨードサイロニン/フリートリヨードサイロニン)
著者: 女屋敏正1
所属機関: 1山梨医科大学第3内科
ページ範囲:P.2282 - P.2283
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●T3(triiodothyronine)は,甲状腺から分泌されたT4(thyroxine)が,末梢組織で5'-サイロキシン脱ヨード酵素により脱ヨードされて生じる活性型甲状腺ホルモンである.
●この脱ヨード酵素活性は,TSHや甲状腺刺激抗体などの甲状腺物質によって上昇する.
●T3は,血中ではほとんどが甲状腺結合蛋白と結合して存在し,free(遊離型)T3(FT3)は総T3(TT3)の0.3%程度にすぎない.
●この血中FT3が末梢組織でその作用を発揮すると考えてよい.すなわち,甲状腺機能をよく反映する.
●したがって,臨床の場では一般に,TT3はほとんど測定する必要はなく,FT3の測定を行う場合が多い1).
●T3(triiodothyronine)は,甲状腺から分泌されたT4(thyroxine)が,末梢組織で5'-サイロキシン脱ヨード酵素により脱ヨードされて生じる活性型甲状腺ホルモンである.
●この脱ヨード酵素活性は,TSHや甲状腺刺激抗体などの甲状腺物質によって上昇する.
●T3は,血中ではほとんどが甲状腺結合蛋白と結合して存在し,free(遊離型)T3(FT3)は総T3(TT3)の0.3%程度にすぎない.
●この血中FT3が末梢組織でその作用を発揮すると考えてよい.すなわち,甲状腺機能をよく反映する.
●したがって,臨床の場では一般に,TT3はほとんど測定する必要はなく,FT3の測定を行う場合が多い1).
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