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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の検査 甲状腺ホルモン系 ホルモンの基礎値

T3/free T3(トリヨードサイロニン/フリートリヨードサイロニン)

著者: 女屋敏正1

所属機関: 1山梨医科大学第3内科

ページ範囲:P.2282 - P.2283

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ポイント
●T3(triiodothyronine)は,甲状腺から分泌されたT4(thyroxine)が,末梢組織で5'-サイロキシン脱ヨード酵素により脱ヨードされて生じる活性型甲状腺ホルモンである.
●この脱ヨード酵素活性は,TSHや甲状腺刺激抗体などの甲状腺物質によって上昇する.
●T3は,血中ではほとんどが甲状腺結合蛋白と結合して存在し,free(遊離型)T3(FT3)は総T3(TT3)の0.3%程度にすぎない.
●この血中FT3が末梢組織でその作用を発揮すると考えてよい.すなわち,甲状腺機能をよく反映する.
●したがって,臨床の場では一般に,TT3はほとんど測定する必要はなく,FT3の測定を行う場合が多い1)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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