文献詳細
文献概要
今月の主題 内分泌疾患の検査 甲状腺ホルモン系 自己抗体
TPO(甲状腺ペルオキシダーゼ)
著者: 高松順太1
所属機関: 1大阪医科大学第1内科
ページ範囲:P.2294 - P.2296
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●TPOすなわち甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体は,従来マイクロゾームテストによってマイクロゾーム抗体として測定されていたものとほぼ同じであり,最近,高感度で特異性にすぐれた測定キットが開発された.
●サイログロブリン抗体のデータとあわせ分析し,バセドウ病と橋本病,特に後者の診断に際し重要な決め手となる.
●本抗体が生体内において,TPO活性を阻害し甲状腺機能を抑制するか否かは明らかでないが,自己免疫性甲状腺疾患の消長を推測する目的で経過を追って測定することも可能である.
●TPOすなわち甲状腺ペルオキシダーゼに対する自己抗体は,従来マイクロゾームテストによってマイクロゾーム抗体として測定されていたものとほぼ同じであり,最近,高感度で特異性にすぐれた測定キットが開発された.
●サイログロブリン抗体のデータとあわせ分析し,バセドウ病と橋本病,特に後者の診断に際し重要な決め手となる.
●本抗体が生体内において,TPO活性を阻害し甲状腺機能を抑制するか否かは明らかでないが,自己免疫性甲状腺疾患の消長を推測する目的で経過を追って測定することも可能である.
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