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文献概要
今月の主題 内分泌疾患の検査 副腎皮質ホルモン系 負荷試験
ACTH負荷試験(迅速負荷試験・連続負荷試験)
著者: 田中祐司1
所属機関: 1東京大学医学部第4内科
ページ範囲:P.2325 - P.2327
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●本試験は,副腎皮質を最大限に刺激することで,副腎不全の有無の判定(迅速負荷試験)と,原発性/続発性の鑑別(連続負荷試験)を行うものである.原発性では両試験ともに反応なく,続発性の場合,迅速試験への反応は欠如〜不良だが,連続刺激で反応が回復する.
●グルココルチコイド治療中患者の下垂体-副腎予備能の推測にも使える.
●ただし,血中ACTH測定のIRMA法の信頼性が確立した現在,本検査の意味は以前ほど高くない.特に,副腎不全が明らかな場合はACTH持続試験を行わなくても,ACTHの高値/低値によって原発性/続発性が診断できる.
●本試験は,副腎皮質を最大限に刺激することで,副腎不全の有無の判定(迅速負荷試験)と,原発性/続発性の鑑別(連続負荷試験)を行うものである.原発性では両試験ともに反応なく,続発性の場合,迅速試験への反応は欠如〜不良だが,連続刺激で反応が回復する.
●グルココルチコイド治療中患者の下垂体-副腎予備能の推測にも使える.
●ただし,血中ACTH測定のIRMA法の信頼性が確立した現在,本検査の意味は以前ほど高くない.特に,副腎不全が明らかな場合はACTH持続試験を行わなくても,ACTHの高値/低値によって原発性/続発性が診断できる.
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