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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻13号

1996年12月発行

文献概要

今月の主題 内分泌疾患の検査 性腺ホルモン系 負荷試験

クロミフェン試験

著者: 高橋真1 深谷孝夫1 矢嶋聰1

所属機関: 1東北大学医学部産婦人科

ページ範囲:P.2358 - P.2359

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ポイント
●クロミフェンは抗エストロゲン作用をもつ薬物で,視床下部のエストロゲンレセプターに作用するが,生物活性を示さないため,ネガティブフィードバックが障害され,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone:GnRH)の分泌が促進される.このため,卵胞発育が促進され排卵が起こる.
●この負荷試験の目的は,クロミフェンを投与しながら血中黄体化ホルモン(luteinizing hormone;LH),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone;FSH)値をモニターすることにより,視床下部-下垂体-卵巣系を評価することである.また,排卵誘発作用を利用して排卵障害の治療にも用いられる.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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