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今月の主題 内分泌疾患の検査 性腺ホルモン系 負荷試験
クロミフェン試験
著者: 高橋真1 深谷孝夫1 矢嶋聰1
所属機関: 1東北大学医学部産婦人科
ページ範囲:P.2358 - P.2359
文献購入ページに移動●クロミフェンは抗エストロゲン作用をもつ薬物で,視床下部のエストロゲンレセプターに作用するが,生物活性を示さないため,ネガティブフィードバックが障害され,性腺刺激ホルモン放出ホルモン(gonadotropin releasing hormone:GnRH)の分泌が促進される.このため,卵胞発育が促進され排卵が起こる.
●この負荷試験の目的は,クロミフェンを投与しながら血中黄体化ホルモン(luteinizing hormone;LH),卵胞刺激ホルモン(follicle stimulating hormone;FSH)値をモニターすることにより,視床下部-下垂体-卵巣系を評価することである.また,排卵誘発作用を利用して排卵障害の治療にも用いられる.
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