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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病臨床の最先端 糖尿病発症の分子機構

膵B細胞破壊の分子機構

著者: 伊藤直人1 花房俊昭1

所属機関: 1大阪大学医学部第2内科

ページ範囲:P.230 - P.232

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ポイント
●遺伝・環境要因を背景とした自己免疫機序により,膵B細胞が破壊されてインスリン依存型糖尿病(IDDM)が発症する.
●遺伝因子としてはHLA遺伝子の関与が最も重要である.
●環境因子として,ウイルスや牛乳中の蛋白と膵B細胞蛋白の構造上の類似性(分子相同性)が注目されている.
●膵島では細胞傷害性T細胞が膵B細胞を抗原特異的に認識して,Fas依存性機構,あるいはパーフォリン依存性機構により傷害すると考えられる.マクロファージやT細胞から分泌されるサイトカインも細胞傷害作用を有している.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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