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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻2号

1996年02月発行

今月の主題 糖尿病臨床の最先端

糖尿病発症の分子機構

高血糖とインスリン抵抗性

著者: 前川聡1 柏木厚典1

所属機関: 1滋賀医科大学第3内科

ページ範囲:P.240 - P.242

文献概要

ポイント
●糖尿病の病態は,膵β細胞のインスリン分泌不全と標的臓器のインスリン抵抗性を特徴とするが,高血糖そのものによっても二次的に標的組織にインスリン抵抗性を惹起しうる.
●高血糖によるインスリン抵抗性の発症機構には,インスリンシグナル伝達経路の障害とグルコサミンといわれる糖代謝産物による代謝阻害機構が考えられる.
●インスリン受容体キナーゼの障害機構には,プロテインキナーゼC(PKC)やチロシン蛋白脱リン酸化酵素(PTPase)の活性化異常が想定される.
●高血糖によるインスリン抵抗性にもインスリン抵抗性解除薬であるチアゾリジン誘導体は有効である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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