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文献詳細

雑誌文献

medicina33巻2号

1996年02月発行

文献概要

今月の主題 糖尿病臨床の最先端 糖尿病治療の最近の進歩

膵移植—欧米と比べてのわが国の現状と問題点

著者: 馬場園哲也1 寺岡慧2 大森安恵1

所属機関: 1東京女子医科大学糖尿病センター 2東京女子医科大学第3外科

ページ範囲:P.277 - P.279

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ポイント
●インスリン依存型糖尿病(IDDM)の廃絶したインスリン分泌能を再建する膵移植は,近年,欧米を中心に急速に増加しつつある.
●膵移植が成功すると,インスリン治療や低血糖発作などから解放され,また神経障害などの改善が期待できるため,IDDM患者のquality of lifeは著しく改善する.
●わが国でも,1984年以降計15例の膵移植が行われているが,血栓,拒絶などの合併症のため移植膵機能を喪失することが多く,満足できる成績は得られていない.
●わが国の膵移植成績向上のためには,脳死移植の実現や,ネットワークの整備が急務の課題である.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1189

印刷版ISSN:0025-7699

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